
昭和生まれの関西人のおっさんです。写真を撮るのは楽しいです。
私は、子供の頃は鉄道少年でした。ですので早くからカメラを持って電車やSLを撮影に行っていました。凝り性なので、カメラは一眼レフになり、現像や引き延ばし、焼きつけも自分でするようになり、しまいにはフィルムも長尺を買ってきて自分でパトローネに詰めると言うようなことまでやっていました。

写真の撮り方は、鉄道雑誌や現場で大人の諸先輩方に教えてもらいながら憶えました。昔は今と違って、ピントあわせも露出も巻き上げもすべて手動です。おまけにちゃんと撮れているかはフィルムを現像しなければ分かりません。
そんな状況で何度も失敗しながら撮っているとだんだん勘というか間尺というか、こういうときにはこのくらいの露出とか、およそのことが分かる勘が養われてきます。被写界深度やレンズの特性など写真の理屈も実体験から自然に身についてきます。

今のデジタルカメラは、昔のカメラとはある意味別物です。すぐに画像の確認ができるし、露出ピントはオートがあるし、フィルムのように巻き上げる必要がないので、恐るべきコマ数で連写もできます。パソコンとソフトウエアで暗い写真も明るくできるしトリミングも自由。失敗やフィルム代現像代を恐れずバンバン撮れます。
感度(今で言うISO)も昔はせいぜい800でしたが、今のカメラは51200は当たり前、8万を超えるものまであります。もっとも、そこまでの感度を使う機会はほとんどないと思いますが、昔では撮影できなかった暗い場所でもきれいに撮れたりします。

反面、昔のようなフィルムが現像されてくるときのドキドキ感やカメラを操作する独特のメカニカルでリアルな感触はなくなったので、撮る作業自体の楽しさは薄くなったかも知れません。フィルムを巻き上げるときの感触は独特でした。
撮影の趣味はSLがなくなると共に消滅し、社会人になってからは、広告関連の制作の仕事をしているのでプロのカメラマンに写真を撮ってもらう(依頼する)側の人間です。こちらの注文に応じて撮ってくれますが、撮るときにはいろいろな課題が出てくるのでカメラマンがそれをどうやってクリアしていくのかを見てきました。また、同級生や身内、友人にもプロのカメラマンがいるので彼らからも撮影についての知見を得てきました。

デジタルカメラの出現によって十数年前から撮る趣味も復活し、現在も「気楽に撮る」と時には「ガッツリ撮る」を続けています。
インターネットが発達して情報がたくさんあるのは良いですが、逆にそれに振り回される場合もあります。中には間違ってはいないけど極端あるいは大袈裟な情報に惑わされたり・・・私自身もそういう経験をしました。
そこで諸々の経験から、現実的な視点での情報発信をしてみようと思いました。
サブタイトルに茶飲み話としているのは、私が現実的だと思うぶっちゃけての話を堅苦しくなく気軽に聞いてくださいという意味からです。またカメラの選択の記事でも書いていますが、発信する情報の多くは、正解ということではなく考え方のひとつということで参考になれば幸いです。
ちなみに現在の愛用機は、Nikon D500とD5600です。
Potology GY
